「いつどこ」ネットは、高齢者痴呆介護研究・研修東京センターケアマネジメント推進室が運営する「新しい痴呆介護」のためのサイトです。「センター方式」ケアマネジメントの紹介と関連する情報を提供しています。

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実践例2:入居(特養)
年齢 86歳 要介護度 2
性別 障害老人日常生活自立度 A1
居所 特養 認知症の人の 日常生活自立度 2b
総合失調症により、うつ傾向にあり、認知症の出現とともに、一人暮らしが困難と判断され当施設のケアハウスに入所されました。平成12年、ケアハウスでの生活にも支障があり、特養入所となっています。特養での生活では自立度も高く、日常生活に対しての援助としては特になく、声かけで事が足りている状態でした。問題としては、昼夜を問わず大声をだされ一日の大半を居室で過ごされて部屋にとじこもりがちであったため、近寄りがたい存在になっていました。
報告者 計画作成担当者(特養)

センター方式の活用
(1)アセスメントツールとケアプランの展開ツールとして
○B−2シートの活用
暮らしの情報(私の生活史シート)により、本人がどのように生活されてきたかが読み取れてきた。また、人生の岐路に立たれた年代、内容が明白になった。

○C−1−1シートの活用
職員一人一人が思い描く利用者さんの姿が見えてきて本人の気持ちになって考えるきっかけになった。シートに書き込んでいくうちに本人の姿が見えてきて今までの問題行動がどこからきているのか、本人の視点で考えられるようになった。本人の気持ちに添えるケア内容が見えてきた。
(2)事業者・家族間のコミュニケーション、情報交換ツールとして
家族の方にもセンター方式の用紙を渡し、わかる範囲で記入してもらった。また、聞き取りにより情報収集した。今回のセンター方式の狙いを理解してもらうのに少し時間はかかったが、共に本人を支えていきたい思いに共通 するところがあり、理解してもらう事ができた。家族の思いを素直に話していただくことにより、本人への思い、施設側への要求がわかった。話合いを重ねていくうちに家族の思いも反映しながら、本人の気持ち、要望を叶えていけるケアを共に考えることができた。家族との信頼関係が築けた。
(3)日常の情報ツールとして
○B−3シートの活用
本人が築き上げてきたなじみの暮らしがわかり、今まで気づかなかったことがわかり、本人の事をより深く知ることができた。

○D−1シートの活用
出来ることを引き伸ばすことや本人の能力を改めて知ることができた。
(4)他事業者との情報配信や会議で
○ケアカンファレンスの開催により
情報収集した内容・利用者のニーズを伝える事により、職員が問題行動として捉えていた状況が、本人にとってどのような背景で現れているのか、共通 理解ができた。家族にも同席してもらい本人の思いを伝える場として持てた。今後の関わり方を話合う場となり、前向きな話が展開された。
新しい認知症ケアの視点と具体を学んだ点
本人を知ることにより、その人らしさが見えてきた。また、その人の人生・生き方を認め、その方の思いを理解することができた。今まで問題行動と捉えていた行動が理解でき、その人らしい生き方をしてもらう為に私たちはどのように関わればよいか、考える事ができた。


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