| センター方式の活用 |
| (1)アセスメントツールとケアプランの展開ツールとして |
実際、現状ではケアマネ以外の各事業所の担当者にセンター方式のシートを活用して「Eシート」まで導き出す、ということはできていません。しかし、各担当者がシートの項目を頭に入れているようになりましたので、必要と思う情報については、しっかり聞き取り、具体的なケアの提供ができるようチームでの共有と実践できる方法を提案しています。”個別性を重視した対応が大切だ”と訴えても、そうしたことが中々スタッフに伝わりにくかったのですが、シートを活かして細かく具体的に伝えればわかって貰えるのだと実感しています。
(同様の実践例:デイケア利用の男性)
自宅では取り寄せの水しか飲まない、デイケアは皆お茶で専用の飲水器もない、水道水では臭いもあり抵抗もある、ということで、スタッフが本人より聞き取りを行い沸かした水を冷まし凍らせたものを出して、溶けはじめる冷たくて臭いの無い水を飲んでもらおう、ということになった。
今までなら「面倒くさい」と言ってやってはくれなかっただろうと思います。
センター方式を共有することで、現場スタッフが本人の思いを探り、個別の関わりを工夫するようになってきた例です。 |
| (2)事業者・家族間のコミュニケーション、情報交換ツールとして |
| ○シートに沿って、具体的なモニタリングがしやすい。 |
| (3)日常の情報ツールとして |
何気なく発している本人の言葉に敏感に反応し、スタッフも含めシートに書き込んでいる。スタッフがケアマネに報告をしてくれるようになった。私自身がよく言う「キラリと光る言葉」を見出しやすくなった。
支援経過を書くのに本人や家族の言葉をそのまま載せている。●△◎の記号を付けながら記載すると、より振り返りやすくなった。 |
| (4)他事業者との情報配信や会議で |
| C−1−2シートを見ながら担当者会議を開き、スタッフ間で本人の声を出し合いその声に対してどう思っているのか?どうケアをしたらいいのか?等を検討している。C−1−2シートは本人本位という視点に立つために一番考えやすい。 |
| 新しい認知症ケアの視点と具体を学んだ点 |
| センター方式の「5つの視点」や「本人本位のあきらめないケア」という理念は自分自身の中にしみこんでいると思います。その理念が強いあまりか、「自立支援」と「本人らしさ」が相反し平行してのケアは納得しがたいものがありました。自立支援は、その人が自立した生活が営めるよう環境を整え、できるよう支援しながらやっていくこと。でも、本人らしさは今の現状で満足し、何の不都合もなくなんとか生活を本人ペースで送っている状況。本人が求めていないのにケア側がその生活スタイルの中に踏み込むのは、いかがなものかと思っていました。けれど、自立支援の理念を含めて考えるとすれば、プロの立場からその人の生活の質を高めるために(生活しやすい環境・場面づくり)関わりを持ち、提案し、納得していただき、より良い本人らしい生活ができる方向へ導くことが「自立支援」と「そのひとらしさ」を兼ね備えたケアマネジメントなのではないか、と思いました。そういう意味でセンター方式の理念をベースにあらゆる介護・福祉の場面において、全てにその理念は必要不可欠と考えています。 |