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認知症(痴呆)が進むにつれて、人の名前だけでなく、 存在そのものがわからなくなっっていきます。 毎日会って、こちらがわかっているつもりでも、 本人にはわかりません。 大切な家族さえわからなくなっていきます。 町の人や医師。わからない人だらけです。

そばにいる人がわからない。知らない人がいる。 緊張が走ります。 それが寝室やトイレ、お風呂場だったら。 いつもの場所で恐怖に陥ります。

この人ならわかる。そんななじみの関係になることが、 安心を生み出すための第一歩です。 関係ができていないのに、そばにいたり、ましてや手出しをしたら、本人は拒否したり、場合によっては、抵抗や妄想が作り出されてしまいます。 本人にとってなじみの人は、暮らしていく上での 頼みの綱です。
長丁場の介護の中で、なじみの人がずっと 関わり続けることは困難です。 でも、しかたがないとあきらめないで。 その人にとってのなじみの関わり方(話し方、接し方など) を関わる人同士で伝授しあっていきましょう。

いつもいっしょにいるからといって、 なじみと思ってもらえるわけではありません。 言葉はもちろん、まなざしや態度もやさしく。 そして、決して急がせないで。 「ふーっ」と肩の力を抜きましょう。 本人が、どんなにほっとすることでしょう。

すぐに忘れてしまうのが認知症です。
出会いの度、向き合う度に、この人は大丈夫、そんな感触をもってもらえるような、一瞬一瞬の関わりが大切になります。 すべての場面では、たとえプロ(専門職)でも困難です。 本人が、目覚めた時、不安になりやすい時間帯や場面、 眠りに落ちる前、そんなポイントではしっかりと。 |  |
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