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一人一人の家族も、大切な自分の暮らしをもっています。
しかし、24時間365日。
たとえ手を出してはいなくても、目を離せないのが、認知症(痴呆)の人との暮らしです。
たとえ施設に預けていても、気の休まる時がないのが家族なのです。

認知症のことは、知識としてわかった。
でも、どうして、あの父が、母が、連れ合いが、こんなに変わってしまったのでしょう。
いつまでこんな日々が続くのか。
認知症の人への接し方も、わかっているけど、やりきれない。
やさしくしたいに決まっています。
その人は大切な身内ですから。
やさしくしたくてもできない、だからつらいのです。

同じような悩みを抱えながら、介護を乗り越えている人たちが、町にはたくさんいます。
近所の人や知り合いに、一声かけてみてください。
話せる仲間がきっと見つかります。
もし、身近な人に声をかけにくかったら、ぜひ家族会や電話相談に一報を。
そして何よりも地元の福祉の窓口へ。
一日も早く、支えてくれる人とサービスに出会って。

認知症の人のケアは、本人のこれまでの経過や歴史、その人なりの具体的な暮らしの有り様の情報こそが、鍵となります。
家族でしか知りえない、貴重なそれらの情報や気づき、願いを、プロ(専門職)にどうか教えてください。
いっしょに、介護を乗り越えるプランを作ってください。

身内の方の晩年が、どんな姿として家族の目に映ったか。
それらが、暗く、辛いだけのものであったなら、それは社会やプロ(専門職)の責任です。
どうか、あきらめず、サービスを使ってみてください。
もし、介護の体験が、家族にとって何らかの絆や豊かさを秘めるものであったなら、どうか、それを、私たちにも教えてください。
それらは、これから認知症となる人、認知症と向き合うであろう数多くの人たち、私たちすべての希望となり勇気となるからです。 |
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