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お年寄りは、その人それぞれに長い人生を歩んできています。
当たり前のことですが人にはそれぞれに個性があります。好きなもの、嫌いなもの、楽しめることとそうではないこと。それらのことは、暮らしの中で、お年寄り自身と一体になっています。
それらのことは「これぞその人」という個別の姿やふるまいとして現わされます。そして日常の中で「その人」自身の自己決定や物事に対する喜怒哀楽を表現しながら暮らしてゆくことが大切なことです。
その人が言葉で伝えてくれる、意見や希望や求めていることだけではなく、生活様式、習慣、生活のリズム、表情や姿勢、体の動きやしぐさ等の中で、「その人らしい」姿を見つけることが大切です。 |  |
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人はそれぞれに不安を抱えて、そしてそれを自分で解決したり、周りの人に解決してもらいながら暮らしています。認知症(痴呆)の人は深い物忘れや判断、実行する力の低下のために、一日中、周りから気づかれにくいさまざまな不安を抱えて生活しています。その不安な状態、不快な状態のままが続くとさまざまな周辺症状が誘発されたり日常生活動作の障害や体調不良にもつながってしまいます。本人にとって、ほっとできる安らぎや心地よさを探しあてることが大切です。
不安や悩み、そして苦痛を取り除くこと、他者との関係や日常の環境からの刺激に充分留意をすることが大切です。 |  |
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お年寄りは、その人それぞれに長い人生経験を持っています。その長い人生の中で培われた知識や技はお年寄り自身の「力」です。その「力」を発揮して暮らしてゆくことがとても大切なことです。
以前の職業、家事で慣れ親しんだ作業など、お年寄りたちには秘めている意外な「力」が必ずやあります。その力を日々の生活のなかで活かしてゆくことができると、力の維持はもちろん、その人の自信や尊厳のある暮らしにもつながってゆきます。先入観を持たずにその「力」を見出してゆくことが大切です。 |  |
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日々の暮らしの中で、その人の「生」にとって重要なことが見逃されていないか、「安全」が脅かされていないか。身体面、医療面、健康管理面はもちろんのこと、毎日の生活の何気ないところで「その人にとっての危険」がその人を脅かしてしていないかは、見逃すことのできない重要なことです。
ケア者側にとっての安全・健康ではなく、あくまでも本人にとっての安全・健康を探ってゆきます。
身体におきている異常や体調、健康への留意、そして体に及ぼす危険(転倒・事故・感染等)を見極めます。 |  |
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日々の暮らしの継続が認知症の人にとっての生命線です。馴染んだ暮らし方を支えてゆければ、認知症の人が安心し、かつ自身の秘された力をなんとか活かして自立に近づくことにつながります。継続した暮らしを守ってゆくためには、どのように本人と家族を支えてゆくことができるか、本人本位
の支援になっているか、本人と家族が孤立せず社会とのつながりを保って暮らしているか等が大切なポイントとなります。
家族の介護力、施設側の支援・介護体制、地域のボランティア等の協力などを支援体制づくりに役立ててゆくことが、本人だけではなく家族をも含めた総合的な支援につがなります。 |  |